トヨタ2000GT
トヨタ2000GTは1960年代後半に製造された、日本の自動車の歴史の1ページを飾るにふさわしい「幻の名車」とも言うべきスポーツカーです。
1960年代当時、日本の自動車産業はトヨタと日産の2大メーカーに加え、新興の本田技研工業(ホンダ)が勢力を伸ばしつつある時期でした。
日産は往年の名車フェアレディ、ホンダはSシリーズと呼ばれるオープンボディタイプのスポーツカーを売り出していましたが、トヨタにはこのようなスポーツカータイプの車がなかったのです。
トヨタ2000GTは1台1台手作りで生産され、その価格は当時で238万円、現在の物価水準に換算すると1500万円〜2000万円にもなります。
当時の他の車と比較してもクラウン2台分、カローラ6台分と言われていますので、いかに高級なスポーツカーであったかがお分かりいただけるでしょう。
その価格設定ですら生産コストに見合わず作れば作るほど赤字であったと言われており、トヨタ2000GTの生産は1967年〜1970年にかけての337台で終了してしまいますが、トヨタの技術力を宣伝する効果はそれ以上にあったのではないでしょうか。
現在では希少価値からプレミアもついて、保存状態の良いトヨタ2000GTであれば1500万〜2500万円の値段が付くこともあります。
当時も今も庶民には手が出ませんね。
庶民はトミー(現タカラトミー)のトミカで我慢しましょう。
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