幻の国産スーパーカー マツダRX-500
1970年に開催された第17回東京モーターショーに、マツダから1台のコンセプトカーが出品されました。
マツダと言えばロータリーエンジン、ロータリーエンジンと言えばマツダというように、ドイツで開発されたエンジンですが、当時、世界で唯一、実用化に向けて努力を続けていたのは、マツダでした。
マツダは1967年にコスモスポーツを発表しましたが、ロータリーエンジンの致命的欠陥である給排気効率と熱効率は、まだ解決できておらず、電気系統にも欠陥を抱えていました。
ミッドシップエンジンを搭載し、車両重量850kg、4速トランスミッションで最高速度250km/h というものです。
ドアも、当時としては奇抜な、上下開閉式を採用しました。
約30年間、マツダの倉庫に眠ったままだったマツダRX-500が、広島市交通科学館で、2008年7月19日から8月31日まで開催されている「まぼろしのスーパーカー展」出展のために、キーやガソリンタンクのふたなど、手作りが必要な部品も多かったのですが、修理工場で「復活」したのです。
RX-500の開発担当者である福田成徳氏(デザイン担当)、濱谷照夫氏(開発担当)、今回の「まぼろしのスーパーカー展」に向けてRX-500修復を担当されたガルフォース ワンの栃林昭二氏による「マツダRX-500開発秘話」も語られました。
RX-500のリアの造形は、提案された3案の内、空力性能からバン様のデザインが採用されたことや、当時、まだ信頼性が低く、製造困難であったアルミ製のブレーキキャリパーやホイールを、最大限の持てる技術を駆使し、空力、性能、安全性を極めて作り上げたのが、RX-500です。
幻の国産スーパーカーといわれる マツダRX-500を、貴方も覗いてみませんか。
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