マセラティ
マセラティは、1914年にアルフィエーリ・マセラティが創立したイタリアの自動車メーカーです。
もともとはレーシングカーの製作とチューニングを目的に設立された会社ですが、現在は高級市販スポーツカーの製作と販売を手がけています。
同じイタリアのスポーツ車メーカーであるフィアットやアルファロメオに並ぶ、歴史のあるメーカーで、同じくカーレース界でもしのぎを削るレースカーを開発・製作し、結果も残してきました。
しかし経営面での裁量が無かった為に財政難が続き、1957年にはレース活動からの撤退を余儀無くされ、市販車メーカーへとシフトしました。
専用の市販車としては1948年に登場したベルリネッタが第1号で、1957年には名車の誉れ高い3500GTをリリースする。
その後もクワトロポルテやギブリなどを発売し続けましたが、経営状態は次第に悪化し、大手メーカーの傘下にはいることで存続を続けています。
現在は1993年にフィアットグループ傘下へと吸収され、フェラーリの傘下となっています。
トレードマークの「トライデント」(三つ鉾)は、創設者の故郷イタリア・ボローニャのシンボル、海洋神ネプチューンのシンボルで、これをモチーフにしてフロントグリルに付けられています。
1926年のレースマシン Tipo 26に付けられたのが始まりとなり、現在もマセラティのマークとして受け継がれています。
ランチアは、イタリア・トリノの自動車製造会社で、1906年にヴィンチェンツォ・ランチアによって創立されました。
創設者のランチアはフィアットの契約ドライバーとしても活躍しましたが、ドライブするだけでは飽きたらず、1906年に自ら自動車メーカーを設立してオーナー兼技術統括責任者となったのです。
1922年に発売したランチア・ラムダの大成功によって、自動車メーカーとしてランチアの名が世界的に知られるようになりました。
アプリリアやアルディアの生産、特に1950年発表のニューモデル、アウレリアで、世界初のV6エンジンを作り上げました。
このアウレリアはGT(グラン・ツーリスモ)という新しい自動車ジャンルを切り開いきました。
GTというのはスポーツカー並の高い性能を持ちながらも高級サルーンの快適性を兼ね備え、長距離移動も苦なくドライブできる車をコンセプトとしています。
ランチアはモータースポーツにも積極的に参加していました。
アウレリアをベースにしたレーシングカーをスポーツカーレースに進出させて優秀な成績を残すと、ついにはグランプリレース(現在のF1)に参戦、グランプリレースカーD50はランチアらしい先進的な設計で良好な結果を収めつつあり、ランチアの名声を大いに高めた。
ランチアのこだわりにより、採算を度外視した技術偏向型の経営で、さらにはレースの参加費用がかさんで、経営は破綻をきたして1955年に会社は倒産しました。
ランチア創業者一族は経営から手を引き、実業家のカルロ・ぺゼンティに経営権が移ることになり、現在はフィアットの傘下となって高級車ブランドの部門で生き残りを続けています。
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