フレキシブル・フューエル・ビークル
フレキシブル・フューエル・ビークルという車をご存知でしょうか?原油の枯渇と環境問題が世界規模で叫ばれる中、サトウキビのかすや廃木材、大麦やとうもろこしなどの植物原料とする新しいガソリンの代替燃料バイオエタノールの開発と普及が急ピッチで行われています。
このバイオエタノールで走る車、「フレキシブル・フューエル・ビークル」(略してFFV)の開発も世界中で盛んになっています。
大気中の二酸化炭素(CO2)量の増減に影響を与えない、環境に優しい燃料バイオエタノールで走る車の開発は各国が取り組んでいます。
日本の大手自動車会社であるトヨタ、三菱自動車、ホンダも本格的にFFV開発に力を入れて来ています。
このFFVは基本的にはガソリンエンジンと同じ構造であるためハイブリッド車やディーゼル車に比べて開発も進めやすく生産コストが安いというメリットがあるからです。
ただし現行のエンジンの作りでは、アルミニウム部品などがバイオエタノールによって腐食させられる危険があるので、この問題解決の開発が各自動車メーカーのテーマとなっています。
この危険性がなくなるまで、3%の混合物比までのバイオエタノール混合ガソリンを使用しなければなりませんが、この合物比を10%、さらにはもっと割合を増やしていくという目標で、各国の自動車メーカーがフレキシブル・フューエル・ビークルの開発を進めています。
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