フォードのマスタング
アメリカが豊かでパワフルだった1950年代から1960年代には、アメリカ車もより大きく肥大化し、よりゴージャスな仕様へと進化していく方向にありました。
その中にあって1台のコンパクトなスポーツカーが登場して、大ヒットモデルとなったのがフォードのマスタングである。
1964年の登場から2年で146万台も売れたビッグセラーである。
初代マスタングこそ中身は当時のコンパクトセダン、フォード・ファルコンのそれと変わらなかったのですが、その斬新なスタイルに注目が集まり若者層を中心に人気を博しました。
マスタングが本格的なスポーツカーとしての進化を遂げるのは2代目からですが、それにはライバル車シェルビーの存在が起爆剤となっています。
マスタングは販売方法にも工夫を加え、今までの市販車にはなかった膨大な量のオプションリストを付けました。
まるでイージーオーダーでオーナーの好みに合ったオリジナルな車を提供するシステムにしたのです。
これにより、車好きのユーザーがよりカスタムメイドのマスタングを作り上げるという楽しみも提供すると言う付加価値をつけたのです。
なので現存する当時のマスタングは完全オリジナルのベース車を見つけることは難しいでしょう。
ほとんどのマスタングは、元のオーナーから何らかのオプションを装備されたりモディファイされたりしています。
世界に1台のクラシックマスタングが見つけられるという遺産も残してくれたわけです。
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