CAR GRAPHIC・カーグラフィックと小林彰太郎
小林彰太郎は、1960年代に、『CAR GRAPHIC・カーグラフィック』誌を通じ、現在のモータースポーツに関して、功績を残した草分け的な存在。
彼は、ライオンの創業者一族でありながら、その道には進まず、モータージャーナリストの道に進み、現在のモータースポーツを誌の原型を作った人。
評論という形から自動車を愛し、戦後のモータリゼーションに貢献し、庶民に車のすばらしさを伝え、自動車のある社会についても、あるときは辛口に自動車社会に警鐘を鳴らした。
彼は、1962年4月に二玄社から『CAR GRAPHIC・カーグラフィック』を創刊した。
自動車を運ぶ道具から見る楽しさを与えてくれた。
また、初めて車について試乗し、ロードテストを敢行し、自分で車の性能について調査をして論評するという画期的な試みをした。
というのは、今までのモータースポーツ誌は、車の紹介の記事にとどまっており、実際の乗り心地などわからない状況であった。
今では当たり前かもしれないが、性能、乗り心地、安全性、価格などいろいろな角度から論評し、消費者が自動車を購入する際に手助けとなった。
彼の功績は、ここまでにはとどまらず、海外のモータースポーツ、特にFIなどをいち早くモータースポーツの楽しさを紹介した。
彼は、1989年に『CAR GRAPHIC・カーグラフィック』誌の編集長を退任した後も、同誌の編集顧問として評論活動を行っている。
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