貴重な中古車について
中古車というものは普通、車の年式が古いほど安くなるはずであるが、古くなるほど高くなる中古車も存在する。
その代表的なのがフェラーリやランボルギーニといったイタリアのスポーツカー、いわゆるスーパーカーです。
スーパーカーは何故古くなっても高いのか?それは製造される台数が、一般車に比べて圧倒的に少ないからです。
時間と最高のスタッフを使った企画段階から、未だに手作りによる工程が多いため、そうそう何台も作れるものではないのです。
フェラーリを例に挙げれば、エンツォ・フェラーリ(2002年)の販売台数は世界で399台、フェラーリ・ベルリネッタ・スーパーアメリカ(2005年)世界559台限定で、その中から日本での販売割り当ては僅か20台のみなのです。
そう、フェラーリは全て何百台単位の限定数で製造されているのです。
この399台や559台と言う数字は、フェラーリ社が世界各国のディーラーを通じてリサーチして大体の購入見込みユーザーをはじき出し、その数字(半端のない数字)を半分にして1を引いて決定されます。
実際にオーダーが見込まれる数から1台少ない台数を生産すると言う方針は、フェラーリの創始者であるエンツォ・フェラーリの哲学で、この1台はエンツォのための物だとされています。
見込みユーザー数を半分にして計算するところから、本当に欲しい人にしか買ってもらいたくないと言う徹底したフェラーリのポリシーが感じられますが、この圧倒的な販売台数の少なさが年代が経つほどフェラーリが高くなる理由なのです。
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